眠ノ記

寝言と黒歴史を丁寧に磨いてお出しします

パンパンの箸

パンドラの箱という逸話がある。
まとめは以下の通り。


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ゼウスパンドラに持たせた、あらゆる災いの詰まった(本来は壺)。彼女が地上に着いたとき好奇心から開けたところ、すべての災いが地上に飛び出したが、急いでふたをしたので希望だけが残ったという。
コトバンクより)
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相変わらず、うまいこと言っているようでさっぱり訳が分からない。

今回はそんな言葉によく似た、「パンパンの箸」の話をしよう。

 


 

僕が飲食店で腹が立つ瞬間のひとつに、箸入れからスムーズに箸が取れないという問題がある。隙間なく詰めすぎているせいだ。ひどいときには、飛び出した一膳の箸をつまんだだけで、箸入れごと持ち上がってしまうことすらあるほど。

これは何が原因で起こるのか?

それは、従業員のゆがんだ善意にある。

 

バイトをしたことある人ならなんとなくわかると思うけど、店の権力者はとかく従業員がぼーっとしていることを好まない。時間があれば手を動かせという。その結果、すでに鏡面のように輝いているテーブルをさらに磨いたり、無駄に調味料を補給したりという偏執が起こる。

その結果生み出されたのが「パンパンの箸」だ。

なんか働いているふりをしよう。一膳分でも隙間があればねじ込んでやろう。空回りした従業員の気概が生み出すモンスター。きっと、手のひらを固く握って、箸のてっぺんを何度も殴ったに違いない。

 

と何が言いたいかというと、余裕のないサービスはよくないよってこと。

・従業員を常にアクティブな状態にする=店主の務め

・箸は一膳でも多いにこしたことはない=従業員の善意

かもしれないけど、結果として客が箸を力いっぱい引っ張ったり、箸入れごと持ちあげてびっくりしたら意味がない。従業員の人は少し頭を使って、ぜひ違うやり方で仕事してるふりをしてほしい。

 

言っとくけど、パンパンの水もダメだからね。

ひったひたに入れてる店あるけど、それだとちょっと容器を傾けただけでピュッて出ちゃうんだから。