眠ノ記

寝言と黒歴史を丁寧に磨いてお出しします

ナンチャン面白くない問題

いつからか、ウッチャンナンチャン南原清隆さんについて「面白くない」「つまらない」という意見がネットで散見されるようになった。僕はそんな感覚をもったことは一度もないので、この現象が不思議で仕方ない。

 

試しにヒルナンデスを見てみる。

相変わらず滑舌はよくないし、ちょこちょこ余計なことを言っている気もするが、いたって普通のナンチャンである。むしろ、随所に伏線を回収するような絶妙な一言を放つのであれば、それはもうナンチャンではない。

 

その後もいろいろと調べてみたが、原因ははっきりしない。「ウッチャンナンチャン南原つまらない」なんてページもあるくらいだし、たぶん「日本=寿司」みたいな感じで、「ナンチャン=つまらない」とセットにすること自体がネタ化しているんだろう。迷惑な話だ。

 

と、しばらくするうちにあることに気づく。

 

あれ僕、ナンチャン好きだぞと。

これが「中山つまらない」「恵つまらない」だったら、まったく腹が立たない。ナンチャンの魅力を認めているからこそ、悪評の原因究明に力を注げるんだと。 

 

ということで急きょ方向転換をして、自分とナンチャンの歩みを振り返ってみることにした。いったい、なぜ僕はこれほどまでに肩入れするんだろう?

 

 

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 ナンチャン私的年表


◎1990年

ナンチャンとの出会いは小学生のころ。コント番組「ウッチャンナンチャンやるならやらねば!」(通称・やるやら)だ。”ナンチャンを探せ” ”やるやらクエスト” などゲームをテーマにしたコントが多く、子供心に親近感をもった。

浅野温子の物まねはなぜか今でもたまに見る。

 

◎1994年

MCを務めるプロレス番組「リングの魂」を夜更かしして視聴する。業界きってのプロレス通であるナンチャンは、口下手なプロレスラーをうまく焚きつけてやられ役に徹していた。藤原組長とタッグを組んでの女子プロレスラー寝起きドッキリなど、貴重なエロ資源でもあった。

 

◎1996年

前述した"やるやら"の社交ダンス企画がスタート。ほとんど杉本彩目的で見ていたので、ナンチャンはそのパートナーという認識。それでも努力家であることは十分すぎるほど伝わってきた。踊ってるから当然だけど、ほとんどボケない。

 

◎1998年

ウッチャンナンチャンのウリナリ!!」で生まれた音楽ユニット、ブラックビスケッツの『Timing』が大ヒット。音楽バブルに乗って約200万枚を売り上げる。僕は受験期で集中したかったが、嫌でも耳に入ってきた。ナンチャンの歌唱力は普通。

 

◎2001年

コント番組「笑う犬の冒険」のユニット・はっぱ隊からCD『YATTA!』がリリース。ナンチャンは抜群のスタイルと眩しい笑顔でセンターを務める。曲のPVはインターネットの普及とともに世界進出し、各国で踊られることになった。

※今年の元旦に"はっぱ隊2019"として復活。ナンチャン(53歳)のスタイルはそのままだった。すげえ。

 

◎2002年 

スポーツバラエティ番組「ナンだ!?」スタート。イチローメジャーリーグ進出とともに野球熱が復活していた時期で、毎週欠かさず見ていた。どうやら、僕はアスリートとナンチャンのワイワイした絡みが好きらしい。

 

◎2003年-2010年

M-1審査員(以後4回務めた)や「イロモネア」でちらっとお見掛けする。コント師だし、漫才や一発ギャグを評価するのはなんか違うと思う。

 

◎2011年~
日テレ「ヒルナンデス」スタート。以後、昼の顔のイメージが定着。このあたりからネットで、お笑い芸人として酷評される機会が増えていった。 

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あらためて振り返ってみると、常にテレビの主役にいた人だとわかる。このほかにも「炎のチャレンジャー」とか「特ホウ王国」とか「気分は上々」とか、革新的な番組にバンバン関わっている。そうだ、ナンバラバンバンバンだってある。

むしろ、過小評価されているくらいだ。

 

ただ、やっぱりナンチャンは俯瞰して大勢を回していくタイプではない。上から目線ではなく、プレイヤーとしてコントやダンスに集中したり、下からすっと懐に入って専門家に話を聞く方が似合う。

僕にとってナンチャンはいつだって「趣味の合う兄貴分」だった。スポーツの現場とか、どんなに重い空気でも和やかにしようと苦心する姿を見てきたから、たとえネタでも「面白くない」といわれている現状に歯がゆさを感じる。

 

大御所になったいま、難しい事情もあるかもしれない。ただ、たまには困るナンチャンを見てみたい。きっと若い子の知らない、魅力的な一面が出るはずだ。

柳沢慎吾さんに振り回される旅行企画、久々にやらないかな。