眠ノ記

寝言と黒歴史を丁寧に磨いてお出しします

パワプロで学ぶ将棋棋士②(全4回)

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パワプロ✖️将棋第2弾。野手の後半戦へまいりましょう。能力の見方などは前回分、

パワプロで学ぶ将棋棋士①(全4回)を参考にしてください。そこまで専門的なことは書いていないので、特に見なくても普通に読めるとは思います。

 

 

野手後半戦のリスト

 

 

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木村一基九段

【'19順位戦】A級 【タイトル獲得】0期(登場7回) 将棋連盟プロフィール

将棋で守りを意味する「受け」の達人、人呼んで “千駄ヶ谷の受け師”。王様自ら守りに参加する顔面受けという技の使い手で、そのせいで頭が寂しくなったのではないかという良からぬ噂も…。気迫ヘッド(激しくヘッドスライディング、鉄人(怪我しない→ケガない)あたりをつけました。

タイトル戦には何度も出るものの、あと1勝というところで8連敗という現役きっての無冠の帝王。羽生さんに負けたあと、飲み仲間の行方八段にボソッと呟いた「ナメちゃん、俺弱かった?」は伝説に残るボヤキです(しかも体育座り)。自虐を交えたほのぼの解説は将棋界一。ささやき戦術も追加しときましょうか。

そんな愛されおじさんはいま、王位のタイトルに挑戦中! 激アツです。

 

 

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佐藤紳哉七段

【'19順位戦】C級2組 【タイトル獲得】0期(登場0回) 将棋連盟プロフィール

似顔絵はイケメン風ですが、これは仮の姿。なんと、茶髪が脱着可能なカツラ芸の持ち主なのです! 木村さんとはまた別の意味で気迫ヘッドですね。

インフルエンサーとしての功績も見逃せません。テレビ棋戦で若き日の豊島名人を相手にしたときのコメント、「豊島? 強いよね。序盤、中盤、終盤、隙がないと思うよ。だけど俺負けないよ。えー駒たっ…駒たちが躍動する俺の将棋を、皆さんに見せたいね」は、将棋ファンなら暗唱できるほど有名です。こんな長いのに。噛んだし。

昔は「サトウのような甘さでシンヤに君を寝かさない、佐藤紳哉です」とよく言ってました。あと、将棋やってるときは意外と悲しそうな顔をします。

 

 

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山﨑隆之八段

【'19順位戦】B級1組 【タイトル獲得】0期(登場1回) 将棋連盟プロフィール

関西きってのお調子者。"西の王子"と呼ばれるイケメン&長身、それでいて名前を隠しても誰がか分かるほど指し手にオリジナリティがあり、憧れる若手棋士も多いです。微妙にタイトルやA級に届かない不遇な棋士ですが、木村さんと違って「あの人はなんかテキトーだからねー」と見られてしまう軽さがあります。

独身時代の解説時、聞き手の矢内理絵子さんに向かって「この手が外れたら矢内さんを諦めます」と冗談を言ったところ、適齢期の美男美女だったためにガチの告白としてネット中に拡散しまいました。数年後に矢内さんが結婚したときには、「矢内さんを諦めます」とあらためてコメントしたそうです。

ということで金特「伝説のサヨナラ男」(サヨナラ時に打力アップ)を付与。

 

 

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広瀬章人八段(現竜王

【'19順位戦】A級 【タイトル獲得】2期(登場5回) 将棋連盟プロフィール

駒をたくさん使って王様をがっちり囲う、穴熊戦法の使い手(最近はそうでもないけど)。“穴熊王子” “振り穴王子”の異名をもつ現竜王です。

もちろん読みは鋭く深いのですが、解説を見ているといかにも温和で、失礼ながらぼーっとしているように見える時もあります。不利な定跡を数十手もなぞってそのまま負けたというよくわからない事件もあり、野球でいうと、ヤマを張るより来た球を素直に打ち返しているタイプのようですね。

駒が埋まっている穴熊のイメージから金特「恐怖の満塁男(満塁に強い)、素直な打撃を「広角砲」(逆方向にも打球が伸びる)としました。

 

 

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豊島将之九段(現名人、王位)

【'19順位戦】名人 【タイトル獲得】3期(登場9回) 将棋連盟プロフィール

押しも押されぬ二冠王。位は上がったとはいえ、いまだに“きゅん”(豊島きゅんが転じたもの)と呼ばれているベビーフェイスです。庇護欲をくすぐる柔らかい物腰は、漫画『3月のライオン』から飛び出してきたのかと思うほど。少なくとも月下の棋士』には出てこないタイプでしょう。

そんな主人公気質の豊島さんですら、初タイトル獲得まではかなり苦戦しました。将棋には運の要素がないと言われますが、才能があっても大舞台で勝つのは難しいものですね。

金特はシンプルに安打製造機(ヒット性の当たりが出やすい)。癖がなく、気がついたら勝っている自然な棋風は羽生さんに通じます。豊島さんとあの天才少年のたった2人で、将棋のイメージなんてなかった愛知県が本場みたいになるのだからすごい。

 

 

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永瀬拓矢七段(現叡王

【'19順位戦】B級1組 【タイトル獲得】1期(登場3回) 将棋連盟プロフィール

1に努力、2に努力、34も努力で5にバナナ。勝負にストイックで “軍曹” と呼ばれ、対局中は何本もバナナをたいらげる現役タイトルホルダーです。実家は川崎のラーメン屋さん(食べログ)。なのに猫舌。どうです? キャラが渋滞しているでしょう?

将棋も超個性的で、攻め急ぐ敵の隙を逃がさないアリ地獄のような指し方をします。最後くらい少しは相手にも花を持たせるとか、長くなると疲れるなんておかまいなし。千日手(引き分け指し直し)覚悟で、1%でも勝つ可能性を高めることに徹します。

なので「守備職人」「バント職人」など粘着質な特殊能力をたくさんつけときました。いちおう軍曹らしく「切り込み隊長」(先頭打者時に打力アップ)も。

 

 

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藤井聡太七段

【'19順位戦】C級1組 【タイトル獲得】0期(登場0回) 将棋連盟プロフィール

説明不要。将棋界の次世代を担うスーパースターです。いや、今回の記事を見ればわかる通り、広瀬さんや豊島さんなど、将棋界は順調に世代交代が進んでいたんです。そこに現れたサプライズが彼。普通に昇給を重ねていたら、突然向こう10年分のボーナスもらえることになったみたいな僥倖なのです。

カーレースでいうと、直線だけ速い若手はたくさんいます。ただ藤井さんの場合は、スタート、コーナリング接触されたあとの立て直し、ピットインの早さ、日頃のメンテナンスと全てが高水準。きっと洗車も丁寧でしょうね。

デビュー29連勝から金特「メッタ打ち」(2安打以上で打力アップ)、「精神的支柱」(打つとチームが盛り上がる)をつけました。

さあ、あとはタイトルだ。

 

 

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里見香奈女流五段(現女流五冠 ※女流王座・女流名人・女流王位女流王将倉敷藤花

【'19順位戦】女流名人 【タイトル獲得】36期(登場42回) 将棋連盟プロフィール

女流棋士ですが、枠を超えてプロ入りも近いと噂される存在なのでチームに入れてみました。3番勝負の短期決戦もあり、2連勝でタイトルが動く可能性のある女流棋界で、タイトル42回登場36回獲得&防衛というのは、いかに絶対的存在かの証明です。
島根県出身で、“出雲のイナズマ”と呼ばれる目の覚めるような速い攻めが最大の特徴。金特は「電光石火」しかないでしょう。普段の喋りはぽやーんとしてて、"因幡の白兎"みたいな感じなんですけどね。ちなみに妹の咲紀さんも女流棋士で、“将棋界の広瀬すず” という激高ハードルの呼び名がついています。いや、かわいいけど。(写真参考)。

 

 

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おまけ:天野貴元アマ

【'19順位戦】- 【タイトル獲得】-  Wikipedia

最後は同郷の棋士をご紹介。といってもプロではなく、天才と呼ばれながらプロ入り直前の奨励会三段で退会し、30歳で夭折したアマチュア棋士です。

彼を知ったのは「あまノート」という本人のブログです。プロになれないプレッシャーから酒・タバコ・ギャンブルに逃げてしまったけれど、将棋が好きだから今でもアマの大会で頑張っている。少し鼻につくけれどどこか憎めない。そんな自身家の記録が綴られていました。

ところがある日、彼の身を舌がんが襲います。普通なら不安や恐怖から自分を見失いそうなものですが、彼はまったくそのままでした。新戦法の手応えはどうか。もしかしたらプロになれる可能性があるかも。舌を切除して車椅子姿になっても、最後まで強豪アマであり続けたのです。病気に対しても、まるで将棋を攻略するように立ち向かう。なかなかできることじゃないと思います。

詳しくは、ぜひブログや著書『オール・イン』を見てみてください。一時は麻雀プロを目指していたこともあるので、金特は「代打の神様

 

 

これで2回目、野手編が終了です!目当ての棋士が入っていなかった方は残念。まだ投手の方がありますので、よければ引き続きおつき合いください。