眠ノ記

寝言と黒歴史を丁寧に磨いてお出しします

パワプロで学ぶ将棋棋士③(全4回)

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パワプロ✖️将棋、3回目。好きなもののコラボなのでガーッと書ける反面、いったい僕は何をしてるんだという愚問が頭をよぎります。でも、楽しいってそういうことですよね。今回からピッチャー編です。

 

打者に比べると能力の基準はあいまいで、コントロールは指し手の精度、スタミナは対局時間が長いのと短いのどちらが得意かとかそんな感じですね。変化球はリアルガチで適当です。

 

 

③のリスト

 

 

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谷川浩司九段永世名人

【'19順位戦】B級1組 【タイトル獲得】27期(登場57回) 将棋連盟プロフィール

21歳で最年少名人の座についた関西のカリスマ。旧態依然とした昭和の将棋界に新しい風を吹かせ、1995年には地元・神戸を襲った配信大震災を乗り越えながら、常に将棋界をけん引してきました。

普段は穏やかな人柄だけに、藤井聡太の台頭後、他の若手に対して放った「君たち、悔しくないのか」の一言にはしびれました。ファンは気楽に"さすが俺たちのタニー!"と騒いでましたけど…若手は心臓止まったでしょうね。

光速の寄せと呼ばれる華麗なフィニッシュを160キロ超直球で再現。あとは将棋講座で白衣を着て、「こんな格好をしてみたかった。まさかテレビで着るとは」と言っていたので金特「ドクターK(追い込むと能力アップ)をつけました。ドクターコウジは他にどこで着るつもりだったんでしょうか。

 

 

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村山聖九段

【'19順位戦】-級 【タイトル獲得】0期(登場1回) 将棋連盟プロフィール

5歳で難病・ネフローゼを発症しながらも、将棋を生き甲斐に10代でプロ入り。ハンデと闘いながらタイトル挑戦・A級入りを果たした異才の持ち主です。29歳という短い生涯を描いた大崎善生さんの小説『聖の青春』は有名ですね。

終盤は村山に聞けの格言を生んだ終盤力と、大御所に向かってもズケズケ指摘できる鈍感力はまさに天賦の才(内角の制球がよくなる金特「内角無双」で再現)。一方で、「少女漫画が好きで、夢は結婚」「命を削られるようだから髪の毛は切りたくない」と誰より繊細な一面も持ち合わせていました。

ニックネーム "怪童丸"から「怪童」(直球の伸びがすごく良くなる)。スタミナに難があるので抑えにしました。トップ絵の登板シーンは将棋ファンならたまらないはず。

 

 

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森内俊之九段永世名人

【'19順位戦】フリー 【タイトル獲得】12期(登場25回) 将棋連盟プロフィール

羽生善治とは小学生からのライバル。その実力は早くから知られていたものの、初タイトル獲得は30歳を超えてからでした。飄々、泰然として見えますが、内心は同世代に棋士たちに対して劣等感もあったそうです。なのに負けるときは軽快に「あ、負けました」と言います。ウティかわいいよウティ。

その後は永世名人の資格を取得。名実ともに最強棋士の座に昇り詰めましたが、A級を陥落すると同時にフリークラス宣言(名人挑戦のための順位戦に参加しない)。名人にこだわりがあるからこそ、B以下では指せないという美学でしょうか。

"鉄板流"と称される強靭な守りから、金特「鉄腕」をつけました(調子の影響を受けづらい)。ただ、ご本人的にはあまり好きな呼ばれ方ではないようなので、ご注意を。

 

 

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丸山忠久九段

【'19順位戦】B級2組 【タイトル獲得】3期(登場10回) 将棋連盟プロフィール

ほとんど喋らない。本もほとんど出さない。解説もイベントも控えめ。なのに誰も放っておかない。にじみ出る個性が素晴らしい方です。

・奥様はグラビアアイドル
・オリジナルの手を繰り出す→"丸山ワクチン" と名づけられる
カロリーメイトを食べたまま相手を負かす→"モグモグ投了"と名づけられる
・冷えピタを頭頂部に貼る→"冷えピタ新手"と名づけられる

やることなすこといい感じに仕上がるのはなぜでしょうか。ご本人は何も言及していないのに、とうとう国民食カロリーメイトのCMに起用されてしまいました(台詞なし)。安全第一の指し方から本塁打厳禁(低めの制球がすごくいい)を。

 

 

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杉本昌隆八段

【'19順位戦】B級2組 【タイトル獲得】0期(登場0回) 将棋連盟プロフィール

いまやすっかり有名棋士(師匠)になられました。思えば僕が初めて買った将棋の本も、『杉本昌隆の振り飛車ナビゲーション』だったのです。言ってみれば、僕も杉本一門みたいなものですね。若き日の杉本先生といえば、アゴと落ち着きのない板尾創路など好き勝手なことを言われていた――。魅力が世間に伝わって何よりです。

杉本さんの将棋は2段階式になっています。最初はスマートでお手本のような将棋を指すのですが、不利になるとコロッと豹変。局面をわちゃわちゃさせて混戦に持ち込み、相手が根負けするまでひたすら粘ります。プレミアリーグの格調サッカーから小学校の泥サッカーへ。練習で並べてるこっちが疲れるほどです。金特「ど根性」(疲れを見せず根性で投げる)スタミナS四球で球数の多さを再現しました。

 

 

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藤井猛九段

【'19順位戦】B級2組 【タイトル獲得】3期(登場7回) 将棋連盟プロフィール

一般的には将棋の藤井といえば聡太一択。ですが、将棋ファンの間では同じかそれ以上、こちらの猛さんが人気です。王様を一歩も動かさずに攻める画期的戦法 "藤井システム" の生みの親であり、棋界随一の序盤研究家として知られています。

自分の研究範囲については「こっちは鰻しか出さない鰻屋だからね。ファミレスの鰻に負けるわけにはいかない」と熱いプライドをのぞかせ、そんな職人気質にファンはうっとり。(数年後、これからは多角経営だ!と言い出したけど)

一方でたまにやる大ポカも大きな魅力(寸前✖)です。ツイッターがまだなかったころなんて、藤井さんが変な手を指した直後の2ちゃんねるはえらいことになってました。"終盤のファンタジスタ" "終盤は藤井が聞け" が揶揄の一例。

あと最近、ポケモンカードの大会で優勝されました。研究範囲広すぎですね。

 

 

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豊川孝弘七段

【'19順位戦】C級1組 【タイトル獲得】0期(登場0回) 将棋連盟プロフィール

ファイター豊川の名がつく通り、アスリートのように熱いレア棋士。一時はB級1組に名を連ねた実力者でもあります。ただ、強調すべきはそこじゃないでしょう。

将棋界、いやどこを探してもいないほどの親父ギャグの使い手「難解ホークス」「同飛車大学」「両取りヘップパーン」など次々に流行語を生み出し、テレビ出演や著書『豊川孝弘の将棋オヤジギャグ大全集』の出版も果たしました。この方以外に、金特「強心臓」(ピンチにすごく強い)を担える存在はいないでしょう。ということでオリジナル変化球「カットひふみ」を伝授。深く考えないでください。

ご本人のツイッターはまさにギャグの楽園なので、そういうのがお好きな方はどうぞ(僕はフォロー済)。写っている棋士がみんな笑顔なのが素晴らしいのです。

 

 

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深浦康市九段

【'19順位戦】B級1組 【タイトル獲得】3期(登場8回) 将棋連盟プロフィール

あきらめたらそこで対局終了。安西先生も真っ青の粘りをもった不屈の九州男児です。ついでにヒゲも真っ青で、最近では豊川さんが命名した "ジョリー" というあだ名が浸透しつつあります。

羽生さんLOVEとして知られ、羽生さんとのタイトル戦を恋愛にたとえたことから “恋愛流”と呼ばれました。あまりに羽生さんとの対戦数が多いので、一時期はガチで恋愛してるんじゃないかと噂されたほど(妻帯者だけど)。他にも“地球代表”とかいろいろ呼ばれていますが、どれも説明がややこしいので興味があればググってみてください。

金特はもちろん「不屈の魂」(打ち込まれても動揺しない)。対局後、あまりに憔悴して顔が真っ赤になる時があるので短気もつけときました。能力的には矛盾気味。

 

 

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阿久津主税八段

【'19順位戦】B級1組 【タイトル獲得】0期(登場0回) 将棋連盟プロフィール

ちからさんと読みます。僕と同世代かつ、僕の地元・八王子将棋クラブ出身なので基本応援しているんですが、実はちょっとした苦手意識もあります。

それは、解説の時にチラチラとこちらを見ること。将棋講座でさんざん「あっくんの目ヂカラ!」と言われされていたせいでしょうか…。イケメンだし、好きな方にはたまらないはずなんですが、僕はなんか落ちつかなくて。せっかくなので金特「走者釘付」(クイックがうまい)で再現しました。もちろん、ずっと正面を向いてる分には全然いいし、対局中は絵になる棋士だなぁと思って見ています。

コンピューターとの対抗戦・電王戦では大将を務め、相手のバグを突くような指し方で勝利し物議を醸しました。勝負だし、明らかな弱点は当然つくべきですけどね。

 

 

3回目は以上です。あらためて、みなさんキャラが大変濃いですね。この記事を書くのにかかるった2~3時間くらいですが、それでもだいぶ集中力が途切れますね。

それに比べて1日中、週に何回も将棋を指し続けて数十年という棋士の人生はすさまじいなあと。図らずも体感した次第です。

 

あと残り1回!夏バテに負けず頑張ります。