眠ノ記

寝言と黒歴史を丁寧に磨いてお出しします

『道京』-13. ひとつだけ(編集後記~返歌)

拙い作品を読んでくれた方、ありがとうございます。懐かしい感情を掘り起こすとあまりに生々しく。ますますこのブログの場所が嫁に内緒になりました(やってるのは知ってる)。

日頃、あんまり肩肘張っていないので、この『道京』をつくっているあいだは生活にハリができたように思います。好きな仕事をしている人はきっと、僕が作品をつくるような感覚で、人生の醍醐味を常に感じているのかもしれませんね。

ああ、完成してしまう。
昨日はそんな感覚がありました。

で、一応アンコールということで‥‥最後に返歌をのせます。おまけとしては、自分以外の発想から生まれたものがあったほうが良いと思ったので。彼女のめんどくささと、かわいさがうまく伝わるといいんですけど。

最後に、良かったら。

 

 

f:id:nemuhiko:20190831135452j:plain

 
「あなたとあたし」

よく考えてみて
ふたりのあいだには
何ひとつ 同じところがないの
あたしは女で
あなたはもうひとつのほう
あたしが左にいれば
あなたが右にいるように
あなたが寝ていると分かるとき
あたしはいつだって起きていて
その夢の行く先は
あたしと違うほう
あたしはここにいるのに
あなたはあたしの話をして
あなたはいつでも
あたしの心のなかにいる

 

だからもしも
もしもさよならがやって来たら
もともと違ったから
しょうがないねと笑って
あなたとあたしの行く先は
いつだって違う場所で
たまたま出会った場所が
ふたりの目のなか、だっただけ

 

いつだって
手に入るのは、ひとつだけ
あなたとあたしが
好きだと言った曲にのせて
かぎりある日曜日を
言葉の間にとじ込めて
名前を呼びかけると
耳をふさいでしまう
あなたが小さく見えた
明るすぎる場所に
目を細めるその癖が
不思議とまぶしく感じてしまう

そのときだけ、ふたりまぶしさを分け合えた