眠ノ記

寝言と黒歴史を丁寧に磨いてお出しします

「勉強できたって何にもならない」論

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タイトルのような言葉を使う人がいる。僕も大卒だというだけで言われた経験がある。特にバーで働いてる時、建設系の人から何度も言われた

こっちはなんにも言ってないのに。
聞かれたから大学生だと答えただけなのに。
勝手に話題に出して、客の立場を利用して、人をトンカチみたいに叩くのだからいい迷惑だ。コンプレックスとは実に人を醜くする。

 

 

ひどい時は初対面でも言われる。

「何かお飲みになりますか?」
「なんでもいいけど。君若いね。大学生?」
「はい」
「あっそ。いけすかねえから二度としゃべんな」
(゜Д゜) 

ひどいときはこんな感じ。で、なんとか我慢したらタイトルのセリフである。

僕は当時白とピンクしか色を知らないネイリスト志望のギャルと付き合いながらバンドを組みバーで働いていて単位がまったく足りなかったわけだが、向こうは「大学生だから勉強だけしてるヤツ」と決めつけて思考停止していた。

 

あらためて考えるとものすごい暴論である。

あなたが使う工具も安全装置もエレベーターも、頑張って勉強した人たちが形にしたものだ。会社という仕組みもそう。法律だってそう。なのにコンプレックスに身をまかせて、己が享受してきた便利さや、人の努力に釘を刺そうというのだからすごい。

もちろん、イノベーターに非大卒の人はいる。松下さんしかり、ゲイツしかり、ZOZOしかり。彼らの才能や反骨のエネルギーは偉大だが、部外者がごく一部の超成功者の尻馬に乗って、その他大勢を叩くのはお門違いだ。あなたたちが請けに請けまくって取った仕事の頂点には、東京大学工学部建築学科卒業のおじいちゃんがそびえたっていることを忘れてはいけない。

 

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勉強している人は、「建築なんてしても何にもならないよ」とは言わない。
そんなわけがないと知っているからだ。
だから、僕は勉強している人のほうが好きだ。
もしも結果は出ていないとしても、学ぼうとする人がいい。
一方で勉強を否定しといて、「何事も社会勉強だぞワリャア。でもな俺のいう勉強は机の『お勉強』とは違うんだオリャア」と都合のいいダブスタで新入りをいびるバカよりも、無口で無力な博学が好きだ。

さまざまなロマンは机の上で生まれてきた。科学も、名曲も、ジブリも。

 

さて、こんな風にいうと条件反射で反論してくる人がいる。
お前はとび職のようなブルーカラーを下に見ているだろうと。

とんでもない。うちの叔父は建築士、愛すべきおじいちゃんは大工の棟梁で、僕の生家をその手で築いた人だ。戦争では前線で橋を直していた。僕は生粋のおじいちゃん子だったし、幼い頃はそれはそれは可愛がられていたものだ(ちなみにすごい浮気者だと近所で評判だった)。

父も大工の家系だと差別されたことがあって、その反発で六大学へ行き法律を学んだ。生業で下に見られた歴史は僕の家計にも脈々と生きている。
そんな家柄の僕だから、「簡単に人を下に見るな」といえるのだ。

 

それに、ごく当たり前の理屈だけれど、Aという事象を無駄だといえるのはAをある程度やった人だけだ。洞窟に入ったこともないくせに、「あそこには何もないよ」と抜かすなんてちゃんちゃらおかしく、なによりダサい。
あの日、バーで浴びせられた暴言が勉強に打ち込んだ結果だったと僕には思えない。あんなヤツに酸っぱい葡萄の話をしてもサワーの話と勘違いしただろうし、「ニッカポッカなんてなんの役にも立たないビラビラだぜ!」なんて無知をぬかしたら、即長渕キックしてきたに違いない。

 

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さて、そろそろ本題に入ろうか。
何が言いたいのかというとつまり、タイトルのセリフは、勉強した側が言えるってこと。

 

幼稚園のころ言語感覚&リズム感を計るゲームで規格外の点数を叩き出し、


そのまま遊び感覚で勉強してたら中高大と偏差値70以上の学校に入っていて、

とはいえ社会は遊びみたいに面白く思えないから、たいしてお金も稼げないまま年を重ね、

結果、なんか人様に期待外れの感じだけを与え続けているヤツがいる。


そう。

勉強できたって何にもならない、ヤツもいる。

 

それは俺のセリフなんだよ。

軽々しく口にすんなバカヤロウ。

 

ってこと。以上!