眠ノ記

寝言と黒歴史を丁寧に磨いてお出しします

男なのに車道側を歩かなくて説教を食らった話

たまには他のブログからヒントをいただこうということで。
今回は、すばるさんという方が書かれたコチラの記事に興味を惹かれました。

www.subaru7s.com


特に気になったのは以下のクダリです。

けど、ほんまに好きになった奴には、俺を目の前で失うっていう辛い思いを背負って生きてほしくないんよな。

こういった理由で、「女の人をあえて車道側にする」という逆転の発想に行きついた友達の話が書かれています。いやあ、僕もたいがい人の逆に行きたがりますが、これは思いつきませんでしたね。

さて、この車道ルールについては僕も個人的に苦い思い出がありまして。今回はそのあたりを語っていきたいと思います。

 




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今回のヒロインはひとつ前の記事でも出てきた、色は白とピンクしか知らない白ギャル。名前はサクラちゃんとしておきましょうか。

サクラちゃんはとても乙女な子でした。実家は山の手にある広い庭付きの家。まあ山の手、っていっても八王子の山ですから、普通にタヌキとか出ますけど。
お兄ちゃんは公務員、お姉ちゃんは作家、で少し年の離れた自分だけがあまり勉強ができないという境遇。なんとなく入った大学をすぐに辞め、半ばドロップアウトしたようにギャル道を邁進していました。白とピンク以外には、セシルマクビーの黒い袋くらいしかもってなかったんじゃないかな。

あと髪が金。メイクは濃かったですが、とると鞘師里保ちゃんみたいな涼しげな顔してて僕はそっちの方が好きでした。

カラオケに行くと、吉川ひなのの『ウサギちゃん SAY GOOD BYE』をフルで踊ってくれるんですよ。まあ白とピンクの映えること映えること。たしかあの曲の収録アルバムは『I am pink』…なんなんでしょうこのふざけたタイトルは。

I am pink

I am pink

 

 

話はそれてしまいましたが、サクラちゃんは「男が車道側を歩く」とか、「男がドアを開ける」とか、そういうのをとにかく欲しがる子でした。ただ、彼女自身も気を遣おうとする部分があるので率先して車道側を歩くんです。隙をつくらない。

つき合った当初、僕はその辺のニュアンスを勘違いしていました。
「きっと気を遣われたくないんだろうなー」と。
なので、男がドアを開けるっていうのも正直あまりやっていなくて。もちろんデパートとか二人とも歩いてる時ならやりますけど、郊外のレストランに食事に行くようなときは僕が運転して駐車場に停めますから、場合によっては彼女を先に降ろしたり、どうしても全部はやってあげられなかったんです。

 

で、ある日説教されたんですね。
いいえ。もちろんサクラちゃんはお嬢様ですから、そんなことはできません。

女友達が出てきたんですよ。
名前を鯖江(サバエ)🐟といいます。実名ではないですが、このくらいいかつい字面だと思ってください。

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知らないメールから呼び出され、たどり着いたのは裏通りにある喫茶店。コーヒーもパンケーキも煙草の味しかしないような店です。

「あんたさあ、うちのサクラに冷たいんだって!?」
なんでしょう。ものすごいキャラクター感というか、わかりやすいスケバンみたいな迫られ方でちょっとびっくりしました。黒いスーツで、ザクー胸開いてて、ガーッ足組んで、スパー煙草吸って。髪はザーッ後ろでまとめてて。で、またスイーッ煙草吸って。珈琲飲んで、煙草吐いて。マジシャンかお前は。

また、鯖江がすさまじく美人なんですよ。男好きするというよりは女が憧れるような、さっぱりした感じの。よくよく聞いたらキャバ嬢をやってるってことで、なるほど度胸座ってるなと思いました。

 

「冷たいって、普通につき合ってるけど」
「だって、車道側とか歩かないんでしょ?」
「...…何それ?」

いきなりプチパニックです。なんてかわいい理由なんだと。しかも俺はそれなりにやっていると。ガードを固めているのはそっちだと。なのにわざわざ友達を使ってまで俺に告げてくるのかと。その時ばかりは、サクラちゃんの内心を見誤っていた自分を反省しました。

で、僕もそんなことかと安心した部分があったんで警戒を解いて、
「分かった、気使われるの嫌いなタイプかと思ってたから、次から気を付けるわ」
と笑いながら素直に折れました。

 

鯖江も友達の彼氏が聞いてるより普通だと分かって安心したようで、そこからは穏やかに談笑しました。最近よくわからん資産家と数日間だけ結婚したとか、サクラとはお互い立川でヤンキーやってたころからの付き合いだとか、だいぶ変な経歴持ってて面白かったです。

僕が鯖江の心を決定的に解いたのは、帰り際に言った
鯖江はなんかジョディ・フォスターに似てるな」
という言葉でした。

フライトプラン (字幕版)

フライトプラン (字幕版)

 

エラで賛否が分かれる女優で、100%褒めたつもりで言ったわけではないんですが、「マジかよネムヒコ😳、お前いいやつだな!」とポジティブに受け取ってくれました。キャバ嬢とはいえ、さすがにハリウッドスターに例えられたことはなかったみたいですね。

鯖江とは、僕の友達もまぜてよく一緒に心霊スポット巡りとかしましたね。誰もいないはずの廃病院に行ったとき、普通に管理人が出てきて、ビビッて坂道を転がり落ちた鯖江面白かったなあ。パニックルームですよね。

 

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<まとめ>

月並みですが、女心は難しいですね。
サクラちゃんは、
「車道がどうだなんて気にしない」
でもなく、
「車道側に入ってくれないと文句を言う」
でもなく、
「車道は固める。切り拓いてでも入ってきてほしい。でなければファールとす」
というサッカーでいうとシミュレーション野郎タイプだったようです。

僕もまさかそんな長友みたいなスキルを求められているとは知らず、いつも考えなしにスローインを受け入れてばかりでしたね。いやはや、未熟でした。
 

ただ、その事件後はお互いの理解がぐっと深まったように思いますね。どんなにサクラちゃんがラインを固めようとも、早足でレストランのドアに向かおうとも、僕はダッシュして身を差し込み、体幹で内側に押し返してやりましたよ。
「そんなに頑張らなくていいよーダーリン」
とサクラちゃんはよく笑いながら言ってましたね。
え、僕はダーリンって呼ばれてたんですけど。普通に。約2年間。何か?


おいおい、それにしても日本男児がそんな尽くしていいのかって?

いいんです!アモーレ!