眠ノ記

寝言と黒歴史を丁寧に磨いてお出しします

青春コンプレックスを三種の神器で解消せよ

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※前回のペースで行くとただ恋愛遍歴を晒すだけになりそうだったので、記事見直しました。

人それぞれ、自分のもって生まれたものに何かしらコンプレックスがあるはずだ。障がいやジェンダー関連をのぞいた男性でメジャーなのは、

・身長
・髪
・顔のパーツ
・顔デカ
・老け顔/童顔
・学歴
あたりか。

ありがたいことに僕は上に挙げたすべてを逃れた(自分が気にしていないだけだけど)。身長から指の長さからありとあらゆる数値が日本人平均だし、顔にも一発で覚えられるほどの特徴はない。寂しいようだが、ある意味幸せなのかもしれない。
問題は7番目に控える伏兵だ。

・青春コンプレックス

 

こいつだ。持って生まれた美醜、単純な努力不足とは言い切れない。運の要素が強く、生きとし生けるもの誰もが襲われる可能性がある存在。まるでRPGでうっかり取り逃した期間限定イベントのようなヤツ。
この魔物を加えて、コンプレックスはおぞましき七英雄になる。

 

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※画像は男子校のイメージです

 

中高の多感な6年間を男子校で過ごした僕は、その期間に彼女がいなかった。中学3年はまるまる無策。高校くらいからやっとDTというフレーズに恐怖を覚え始め、それなりに動いたが、彼女ができるまでには至らなかった。

その後の長きにわたり、「青春リベンジスピリット」「隙あらば青春精神」は人生のテーマにとなる。

その結果、おかげさまで無事克服したといえる。なぜなら、最低限これをやったら青春じゃないかというイベントをいくつか強引にクリアしたからだ。

 

「🌞陽キャor陰キャ😎」なんて、人を属性で分けてアンデッド呼ばわりするような言葉が浸透した昨今、欠けた青春に苦しむ人はますます増えるんじゃないかと思う。

「彼女をつくるなんてめんどくさい…」
そんな強がりさんにも、どんなことをやれば心が満たされるかというポイントを伝えたい。

 

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バレンタインチョコをもらえ(条件アリ)

高2のクラス替え。僕はダジャレでおなじみの西園寺くんと出会い、バンドを組もうという話になった。彼がドラム、僕がギターを弾きながら歌うとして、残るはベース。身近なところに適役はいなかったので、ネットで見つけたメンバー募集の掲示板に書き込んだ。応募してきたのは千葉の女子校に通う女の子。名前はエーコ

こうして、スリーピースバンド「1980円」結成された。

エーコは決して美人ではないがやたらと人懐っこく、よく笑うやつで、まがりなりにも女子と遊ぶ機会は増えた。みんなででかいパフェを食べたりなんかして。そして、人生初の"母ちゃん以外から”のバレンタインのチョコ。””で囲んだ部分が大事だからね。
義理ギブ&義理テイクだとしても、なかなか感慨深いものがある。
このアイテムは学生のうちに、もらっておくといい。

エーコは面白いやつなので、またあらためて話す予定。

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20歳くらいの著者とエーコ(撮影:西園寺君)

 

センパイ!と呼んでくれる後輩

僕は学生時代、野球部から将棋部、そして卓球部へと移った異色の経歴をもつ。木の棒から木の欠片、そしてゴム付きの木べらへも持ちかえていったわけだ。

体育館の奥の奥、短パンを履いた野郎どもだけで黙々と玉を弾く。憧れるのはやはり、青空と女子マネージャーである。ベンチに置かれたままの広末のグラビアは、決して呼びかけてくれることはなかった。(まあ、共学でも卓球部に女子マネージャーがつくのかはわからないが)

 

当然、在学中に夢は叶わない。果たしたのは卒業して数年後、カフェのバイトを始めた時だ。そこには絵に描いたようなツンデレ「監督」と呼ばれる女の子がいた。とはいえ僕が勝手に呼んでいただけで、本名は星野という。

「私かわいいから」とか自分で言っちゃうんだが妙な魅力があり、店長をはじめ年上を何人か食ったらしい。僕も深夜1時にカラオケで膝枕されるまでいったが、野々村真似の店長の顔がちらついてやめた。

監督には何を言っても罵られるので、

「男子校出身で呼ばれたことないから、俺をセンパイと呼んでくれ」となりふりかまわず告げた。毒を食らわば毒。男子校のビハインドを利用したわけだ。

監督は「なにそれキモっ!そんなのが嬉しいの!?」と口では言ったものの、次からちゃんと呼んでくれた。年下だがバイトでは同期だから、周りはわけがわからなかっただろう。
「センパイあれやれ」「センパイ聞いてんのか」と二の句では好き放題言われるが、不思議と悪い気はしない。オススメ。


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なんといっても憧れの自転車2人乗り

出会い系で知り合ったZと2人乗りしたのは前に話した。(なんだか過去記事の紹介みたいになってきたけど…)。でもあれは実質彼女だったし、結局派手に転んでるから今回のコンセプトには合わない。

僕があの日の大破からリベンジを果たしたのは、それから数年経った26歳くらいのとき。営業として働いていたブラック広告代理店の同僚に、3つくらい年上のチアキさんという女性がいた。彼女は会社がやってる飲食事業の店長をやっていて、よく事務所にも顔を出していた。歯に衣を着せないというか、

ネムヒコ君おかえり。今日も汗だくだね」
「あ、チアキさん。いま僕めっちゃ臭いんで近づかないでください」
「えー、どれどれ。うわっ!臭っ!
みたいなやりとりを仕掛けてくる人だった。

タイトなブラウスで、カルテみたいの持ってて、ショートで、赤いふちのメガネ。あんなにお姉さん然としていた人にはなかなか出会えない。

会社には飲食事業部の備品なんかが大量に置いてあって、定期的にお店の方に運ぶ必要があった。そう、もうお気づきだろう。自転車と、動ける男が役に立つわけだ。僕がこぐパターン。向こうがこぐパターン。ああ、それはそれは素晴らしかった。制服デートとかは金を払うと台無しだと思うが、これは有料化してもやる価値があると思う。

 

僕が会社を辞めようか迷っていた時、チアキさんは普通に人がいてガヤガヤしている通路で
ネムヒコくん、私とつき合ってよ」
と不意に言った。

あまりにも自然なタイミングと笑顔だったので、
「いやいや、その言い方は本気にしちゃいますよ」
と僕は笑いながら受け流すことができた。まあ向こうは彼氏がいたし、僕は彼女がいた(いまの嫁)からそうしたわけだけど、今思えば人生でもらった一番ストレートな愛情表現かもしれない。なんだろう、そこで止めたからこそ何度でも噛めば味がするというか、いい思い出になった。

その後、会社を辞めるときに
「メールで月刊ネムヒコを書いて送りなさい」
といわれたが、そんなことをすると本格的に発展しそうだからあえて送らなかった。我ながら男気がある決断だ。

(ここだけの話、フェイスブックを探してしまったくらいはある)

というわけで、飲食事業があって、女店長のいる会社はオススメだ。

 

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おまけ:告白する(相手がいたら)

最後は努力目標。相手がいたら、やっぱり告白はやっておいたほうがいい。

カッコ悪いから作品『道京』ではふれなかったけど、僕は結局ヒカリには告白して振られている。公園に呼び出して、街灯の下で2人きりだった。向こうは塾の職員、つまり大人の男性が好きだと噂に聞いて、それを知ったら逆に言わないと卑怯な気がして告げた。とてもDTらしい妙な正義感じゃないか。

ヒカリは「こんな私を好きになってくれてありがとう」と言った。
まあ、こんなのは祭りだ。相手を困らせない範囲なら、やっぱり勇気をぶつけておくのはいいことだと思う。どこかのアイドルに夢中になって、握手会ででも伝えておくのでも十分。全然青春ポイント貯まるよ。

***

以上!
ベタだけど、共学を知らない人間にとって、「チョコ」「後輩」「自転車」が青春三種の神器なんじゃないだろうか。僕はそれらすべてを、卒業してから、恋人でも何でもない人にもらったわけだけど、すべて揃うとそれなりに満たされた気持ちになる。

みなさんも身近に気の合う異性がいたら、キモいと言われても、臭いと言われても、形にしておくといいかもしれない。

もうひとつあえて言うなら制服デートだが、これはやっぱり学生(本物)のうちにやっておいてこそだろう。男なのに車道側を歩かなくて説教を食らった話で紹介したサクラちゃんは「まだ制服を着たい」と自主的に着てくることがあったが、イメクラ感がすごかった。なんというか…企画ものというか…嘘をついているようでしっくりこない。

その辺を見極めて、おとなの青春ライフを満喫しよう。