眠ノ記

寝言と黒歴史を丁寧に磨いてお出しします

【卓球譚】かわいいスーパールーキーとの激闘編

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こんにちは。ネムヒコです。

僕は高校時代、卓球部でした。東京の私立の高校の団体で3位とか、どうにもピンとこない実績がいくつかあります。筋トレとかもほとんどしないし、遊びでやってた左手プレイの実力が右に迫るくらいのヌル勢でしたが、できる範囲で努力はしてました。

しかし、そんなのほほん部活に、ある日緊張が走ります、高2になってそろそろラストスパートというときに、入ってきたんですよ。

ひとつ年下のスーパールーキーが。

中学のなんたらとかっていう大会で優勝した勝ち組が。

 

 

眉村(弟)は、ものすごくバランスに優れたオールラウンダー。一目見ただけで、どの能力を取っても僕らの代の平均値を大きく上回っているのが分かりました。

ただ、見た目はかわいさ全開で、髪はクリクリ、目はタレ目。将棋の棋士でいうと北村桂香ちゃんみたいな小動物的なかわいさなのです。白いし。


で、弟がいるからには眉村(兄)がいて。僕のひとつ上の先輩にあたる人でした。こちらも小柄でかわいいんですが、ロングドライブ中心の攻撃的なスタイルで、将棋の棋士でいうと村山慈明さんみたいな精悍さがありました。

 

僕は1年間、この眉村兄弟に挟まれてプレーすることになります。弟のことは「まゆちゃん」と呼んで、お兄さんは「眉村先輩」と呼んで。字面だけみたらえらい差ですね。
で、お兄さんはもう大会も数えるほどしか出ないから、ほぼOBみたいな感じで見守ってるわけですよ。
ネムヒコの代よ、俺の弟をしっかり磨いてくれよ)
みたいな顔して。いや知らんがな。

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そして試練が訪れます。

うちの部はA~Cクラスまで各10人がリーグ戦をして、下位と上位が定期的に2人ずつ入れ替わるという、ほんとに将棋界みたいなやり方だったんですが、藤井壮太もびっくりのスピードであがってきたんですよ。

が。

 

まゆ「ネムヒコさん、またあれやってくださいよ!」
ネム「ちょ、お前こんなとこで。駅前だぞ」
まゆ「いいじゃないですか一回だけ!」
ネム「仕方ねえなあ。よく聞いとけよ。」
まゆ「ワクワクo(^o^)o」
ネム「はてぇ、しいなぁひぃ(口曲げ)」
まゆ「うわぁ、やっぱり似てますね!ネムヒコさんの松山千春!」
ネム「あんまりのせるなよオイ。マックシェイクでいいか」
まゆ「いいんですか? ごちそうさまです!」

日頃こんなやりとりをしているかわいい後輩と、戦いの時が来たのです。

 

A級には僕らの代(2年生)が9人。
そこに、唯一1年生の眉村(弟)。
まるで道場破りをされているような気分でした。

1回戦、トミーが完敗。
2回戦、ジャイアン負け。
3回戦、No2のしげみちゃんが負け。焦る。
4回戦、せきせきが負け。
5回戦、キンコが負け。
6回戦、岩根さんが負け。
7回戦、ケンユウが負け。4~7回戦は惜しくもない。
8回戦、キャプテンの松ちゃんが負け。


ヤベエ:(;゙゚''ω゚''):。

松ちゃんなんて山奥住みで暇だから自宅に自動で球が出るマシン買って青春を捨てたような男なのに。女の子みたいに可愛い男の子が、全てをなぎ倒してくるのです。


立ちはだかる男はあと、ただひとり。
Aリーグで3番手くらいの実力とされていた、そう、私です。
確かに焦ってはいましたが、ギリギリまで追い込まれたわけではありませんでさた。なぜなら、僕には絶対の武器があったからです。

 

まさにランチェスター戦略。

1回や2回やるだけなら負けやしない。

さあ、いざ大勝負。

 

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(うわー。まゆちゃんえらいこっち睨んでるわ。でもかわいいなあ‥‥)

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結果は‥
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🍹ネムヒコ勝ち🎉


全ては意のまま。その秘密はというと。
勘のいい方はお分かりかもしれませんね。


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サーブです。

ロマサガでいうと「器用さ」全振りの僕に神が与えた技。否、術。
卓球はサーブする側が5球交代で移動するルール。なので、僕は自分がサーブの時は確実に3点以上を取ることだけを考えました。これはただ単に点差だけの問題だけではなく、心理的優位に立つ狙いが大きい。

フリー写真がなかったので妥協しましたが、正確には上の画像みたいな”シェイクハンド”(両面にゴムついてるやつ)じゃなくて、片面ゴムの”ペンホルダー”というラケットを使ってました。
↓こういうの↓

TAMASU(タマス) 卓球 ラケット センコー1500 10950

TAMASU(タマス) 卓球 ラケット センコー1500 10950

 


これはバックハンドで打てない反面、手首の使える幅が広いんです。僕はギターをやっていたので、手首の柔軟性には自信がありました。気が向いたら自室でラケットをもって、上下左右に回転をかける練習を繰り返す日々。木なんか安いのでいいからと、高性能のラバー(ゴム)にこだわりました。

ただ、もちろんサーブだけでは勝てません。サーブ→リターン→次の攻撃までをセットで研究徹底します。左回転をかけたら左にはねるからあらかじめ回り込んでおこう、とか。これはまさに将棋で言うところの「三手一組の読み」。これを10パターンくらい用意して、精度を上げておきます。

さらに、同じ3手目でもリズムで緩急をつけます。台についたら食い気味にスマッシュするのか、あえて緩く返すのか。これだけで、10パターンが30パターンくらいに増えます。とても1試合で攻略できる代物ではありません。

ということで少しくらい身体能力が劣っても気にしない。
松ちゃんみたいに青春を捨てなくても、高みに昇る方法はあるのです。
 

***

ということで、
・強みを持つのは大事
・現時点で活かせる特長を見据えて伸ばす
(僕なら手首の柔軟性、将棋的な読みの力、リズム感)
この辺は何をするにも大事だな、というお話でした。

 

まあ、「ちゃんと練習しろ」と言われたらそれまでなんですけど…。

サーブで決まっちゃうと体力使わなくて楽なんですよね。