眠ノ記

寝言と黒歴史を丁寧に磨いてお出しします

ニートが将棋を始めるヤバさ18選

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僕のニートが長引いた要因のひとつに将棋があります。
当時は軽い暇つぶしくらいに考えていましたが、よく考えるとヤバイ。ニートを続けてしまうからくり、エッセンスがどっぷりと詰まっていました。
ということで警告の意味を込めてまとめます。
それでも、君は将棋を指し続けるか?

 

1. 働くモチベーションが起こらない

僕は20代後半のニート期間に将棋を覚えましたが、ほとんどお金を使った覚えがありません。要素はせいぜい初心者用の本数冊と、ニコニコ動画のプレ垢(月500円)に登録したくらい。その分、働き始めてからは面白そうなグッズなどを買うようにしているものの、その気になれば本当にお金かからないんですよ。このためにお金を稼ごう!という趣味ではないんですよね。今はAbemaもあるし。

 

2. やめどころが難しい

体力がなくてもできる。年齢を問わず取り組める。一般人にとっては素晴らしい利点が、ことニートとなるとデメリットにかわります。将棋は座っているだけで喜怒哀楽さまざまな感情を味わえるし、マイペースにやれば体力を使わない…なので暇があるとついついやっちゃうんですよね。
一生続けられることは、一生終われないことでもあったりして。

 

3, 生活リズムが狂う

今の時代オンライン対戦は当たり前ですから、24時間いつでも対戦相手が見つかります。調子がいいから、負けが込んでいるからと理由をつけては朝まで指し続けるなんてザラ。僕も1日50局くらい指して、25勝25敗で圧倒的虚無感に襲われたことあります。詰みあがったタバコは数十本。立ち上がった瞬間失神するかと思ったくらいクラクラしました。

 

4. 目が悪くなる

将棋界のメガネ率を考えれば自明。森内さんやW藤井(猛と壮太)の凄さが分かりますね。

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参考:現役棋士一覧|棋士データベース|日本将棋連盟

 

5. 観戦すると1日終わる

忘れてはいけないのがほぼ毎日やっている中継です。これがニートの空気感とぴったり。最初はそこまで面白くないほのぼのトークも、棋士の名前を覚えるとクラスメイトのうわさ話を聞いてるようでクセになり、気づいたらずっと見られるようになります。おやつコーナー、白熱の終盤、記録係の居眠りをチェック。気づいたら1日、はい終わり。働くのは明日だな!

 

6. 仲間がいると思ってしまう

深夜(ニートタイム)で将棋中継がないときだって、ニコ生には素人の放送、いわゆる「将棋実況」がやっていて。将棋ウォーズ将棋倶楽部24を観戦したら観戦30人と書いてあったりして。「今の手すごいね」なんてコメント打ったらだいたい誰かが返してくれて。
ONE FOR ALL。僕らはニートじゃない、二―ツだと。みんなで入玉してと金になるんだと。無駄に思想をこじらせてしまいます。

 

7. 何かを成し遂げたと勘違いする

なにげに今回の核心かもしれない。将棋って、勉強してる感じ、立派なことをしてる感じがするんですよね。データをまとめて自分の頭でアイデアを生み出し、またフィードバックして。サイクル回ってる感じがするというか。なんか親にもアピールできる要素なんじゃないかと勘違いしたりします。結果↓

 

8. プライドが高くなる

ニコニコ生放送Youtubeで将棋実況を聞いてみるとわかりますが、みんななぜか偉そうなんですよ。初心者にうぶ毛が生えた程度の実力なのに、「今のはないでしょ。 手堅く2八歩としたほうがよかったですねー」なんて相手の手を偉そうに評価してみたり。
王様になるゲームなのである程度は仕方ないでしょうけど…起業する以外、そんなプライドは仕事の邪魔になるので注意です。

 

9. けっこうイライラする

言っておきますが、将棋ユーザーのマナーは普通に悪いですからね。穏やかなおじいちゃんとガリガリの若手ばかりじゃないんです(あの朝倉未来さんも将棋好き)。なんといっても相手の嫌なところを突き合うゲームですから。そりゃこじれます。
ゲーム開始の挨拶ボタンすら押さなかったり、わざと対局中に「よわっ」とチャットで煽ったり、負けそうになったら参ったせず延々放置して相手を待たせたり。慣れないうちはイライラします。そんなんじゃ履歴書の字ミスっちゃうよ。

 

10. 立ち直れない挫折のリスク

大人になってから、運の要素ゼロのゲームで負ける悔しさったらないですよ。まさに努力の全否定。悔しさから将棋を始めた人も少なくないでしょう。
そんな反骨心は良し悪しで、バランスが難しいですね。うまく身の程を知る程度で止まればいいんですが、深刻に自信をなくしてしまう恐れもあります。俺は履歴書の趣味欄に「将棋」とも書けない男なのかと。

 

11. 運動不足になる

よく言われている通り、ニートの打開策は朝日を浴びること適度な運動だったりします。その点、現代のドラキュラであるニートがインドア趣味を覚えたら、ますます縁がなくなってしまいます(朝日杯は楽しみだけど)。
たまにはピロリ~♪という笛の音や、詰め将棋カラオケのタイムシフトをBGMに、ランニングでもいかがですか。

www.youtube.com

 

12. 日曜が出不精になる

本来、日曜日はニートと一般人の垣根をなくしてくれるハレの日のはず。外出する癖をつけたり、こんなときくらい就活のイベントをのぞいてみるのもいい…はずなんですが、日曜日の午前中にはNHK杯がある故、無駄に早起きして見ることになります。ああ早起きして頭使って疲れた。2度寝、16時起き、と。

 

13. 言葉のセンスが変になる

人の声を聴く主な機会が将棋の解説になるとだいぶ危険です。将棋には慣用的な言い回しも多いので口癖になりますし、ダジャレばかり言っている棋士もいます。面接の場などで、
「はい。御社なら自宅から地下鉄飛車で新宿に転換して、南口のこびんを狙えば味良く通うことができ、あとは徒歩7手詰…はっ!」
ということになりかねません。そんなのイカンガーです。

 

14. 話がくどくなる

将棋を好きになると、その奥深さをなんとか人に伝えようという面倒くさい心境が生まれてきます。どうやったって10分やそこらじゃ伝わらないんですけどね。ギターではこうならないのに不思議。
相手がジャブ程度に藤井壮太の名前を出したら、杉本師匠顔負けの熱さでその魅力を語りたくなるのが人情というもの。ただ、相手の話を聞けないタイプはビジネスでは悪印象につながります。

 

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15. 情弱になる

将棋にはまると、チェックするニュースが基本的に将棋に限定されます。それにスポーツとは違ってオフシーズンがありませんから、追いかけるべき情報は無限。人、番組、本、マンガ。youtubeではイトシンTV(イェイイェイ)。Twitterでは指す将、観る将、撮る賞をフォロー。勢いで羽生夫人なんてフォローしようものなら、タイムラインはウサギだらけになることでしょう(それでも羽生ニュースを求めて人は愛をさまよう)。
最低限、世間のニュースは目を通すようにしましょう。

 

16. 人事部のおっさんを過大評価する

脂ぎったおっさんが、格闘技でいうとカポエラくらいトリッキーな戦法を使う。教頭先生みたいにくたびれたおっさんが、汗水垂らして若手の猛攻をしのいで勝ちをつかみ取る。 そんなシーンばかりを見ていると、その辺のおっさんに対する見方が変わります。こじらせると面接の場で萎縮してしまう可能性大。棋士と人事部の見た目の親和性半端ないですからね。

 

17. PCリソースが圧迫される

将棋の対局記録である「棋譜」をデータベース化するのが癖になると、いつのまにか江戸時代の棋譜あたりにも手を出して、何千何万の単位になります。やがてPCが圧迫され、企業の採用ページからダウンロードするPDFなんてしゃらくさくて見てられないレベルの重さに。邪魔ですよー。ウィルススキャンとかするとき「もうそこはいい!そこはウィルスいない!」と声に出して言いたくなります。

 

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18. 女性の趣味が歪む

女流棋士のタイトル戦は和服とか着物も多いですし、どうしても「知的」「所作の美しさ」あたりの評価基準が高まりますね。それ自体は悪いことじゃないんだけど、普通に暮らしていてそんな人と知り合うのは至難の業。ニートは婚期遅れがちですから、あまり理想を追わないようにしましょう。「綾ちゃーん!」「えりりーん!」「さすが俺の桃子」とテンション高くコメントしつつ、他をあたってください。
ちなみに僕の推しは道産子の渡部さんです。

 

ということで、18個のヤバさをあげてみました。
500字くらいに一問一答で書こうと思ったら、また長尺で書いてしまいました。これも老化なのか…みなさん、適度に流し読んでくださいね。

最後にもうひとつだけおまけ。
ニート云々じゃなく、将棋を趣味にする上でのリスクを挙げておきましょう。
それは、


加藤一二三先生という問題
です。

みんなのひふみん。将棋界では加藤先生とちゃんと呼ばれることも多いですね。あの大先生の何が問題なの?と思う方もいるでしょう。でも、よく考えてみてください。バラエティならせいぜい1~2時間のお付き合いですが、中継となると1日中あの話を聞くことになるわけです。あなた、耐えられますか?
聞き取れますか?
同じ業界で一緒に住むとなるとかわいいだけじゃないんです。加藤先生黙って!落ち着いて!と思わず取り乱してしまうときも。あんなに愛くるしい存在を嫌いにならないためにも、この点をあらかじめ念頭に置いておきましょう。


今回はニートへの警告でしたが、将棋の楽しさは123個くらいあるので誤解なさらぬよう!