眠ノ記

寝言と黒歴史を丁寧に磨いてお出しします

上司の気になる言い回し(後輩が怒られています)

就業から3か月。
だいぶ業務にも慣れ、僕にもH君という後輩ができました。

彼はこれまでオフィスで働いたことがないらしく、他部署とのコミュニケーションや電話対応に四苦八苦しています。会議では寝るし、椅子は勢いよくシャーン!と引いてどこかへ出かけるし、こないだなんてカバンを丸ごと忘れてきました

決して悪い人じゃない。
趣味の話題を振ると、ケラケラと笑ってくれます。

ただ、上司としては彼の奔放的な魅力より社会性のなさの方が目につくようで、連日注意を重ねています。
そんななかで2つ、気になる言い回しがあります。

 

 

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「時と場合による」

H君の質問に、時おり上司はこう答えています。
日常会話でもよくつかわれますが、僕はこの答えをあなたに興味ありませんと同義だと考えています。

だって、広すぎる。当たり前すぎるじゃないですか。
森羅万象すべてがそうですよ。

たとえば僕は「ぽっちゃりの人は好き?」と聞かれたら「いいえ」と答えますが、めちゃくちゃいい感じのぽっちゃりで顔が深田恭子なら好きです。禁煙したから「タバコ吸う?」の答えは「NO」だけど、首に中華包丁当てて聞かれたらアゴをがくがく震わせながら吸います。

つまり、時と場合によるなんて返答は、
「今何してるの?」→「呼吸」
くらい広く、答えの体をなしていないってこと。いや、水中なら呼吸はできないだろうから、時と場合というよりはまだ答えた意味はあるかもしれません。答えというのは絞ってあげてこそ実用的なわけです。

すごく興味のある相手から、休みの日に何をしてるの?と聞かれ、
「日による。」で終わらないでしょう。
言うにしても
「だいたい家で○をしてるかな?予定があえば友達と買い物」とかみ砕いてあげるか、「何もしてないんだ、君は?」などと答えがないことを告げるのがマナーです。
(相手が親友や家族ならまた変わるけど)

上司なりに、H君に自分で考えろとゲキを飛ばしているのかもしれませんが、ちゃんと興味をもって向き合っていないように見えてなりません。

 

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「逆に何がわかんないの?」

これもあるあるですね。
忙しい上司も、たまたま時間があるときはH君とひざを突き合わせて質問に答えてあげようとするのですが、一方的に知識をまくし立てて「質問は?」と聞くスタイル。H君の顔はいつだってクエスチョンマークで、だいたい上記の台詞を浴びせられています。

会社に入ったばかりの新人が1度に理解できるのは1行
なんて言葉もあるくらい。それほど基礎知識が根付いていないし、浮足立っているもの。

そんな相手にバーッと喋ったら、質問がまとまらないのは当たり前なのです。

生まれ立てのひな鳥がおなかが減ったと口をパクパクさせているとします。食べたいのは分かるが、何を食べたいのかまでは表現する術がないようだ。そんな状態のひな鳥を見て、
「いや、何が食べたいのか言ってもらわないと」
なんて上から目線で言う親鳥、鬼畜すぎるでしょう。

親鳥が歩み寄って、過去の経験から木の実やらワカメやらを少しずつ食べさせて反応を見て、ひな鳥が育つ道を一緒に考えていけばいいんですよ。

 

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原因と対策

今回の場合は
・H君がマルチタスクが苦手なのは明らか
・上司がすべてを伝えようとしすぎ
のミスマッチで起きたことでしょう。

ドリルを売るなら穴を売れ、じゃないですが、大事なのは「何が分からないか」ではありません。「何をしたいか」もまだ彼には浮かばないでしょう。まずは「何ができるか」が肝心。僕は箇条書きで業務リストをつくって、進捗具合をチェックすることにしました。

まあ、あくまで雑談という感じ。同じ目線で。H君は僕のすぐ後ろを歩いてきたわけですからね。

「俺1か月前にやったけどこれマジで辛いよ、早めに覚えといたほうがいいよ!」みたいな感じで、彼に要領という概念を伝えてみました。

結果…
会社から正式に教育係のポジションに任命。
これから、ひな鳥同士で手をつないで歩くことになりました🐣🐣。あまり上がり目のない事務職なので、貴重な査定材料として使おうと思います。