眠ノ記

真面目にふざける雑記ブログ。黒歴史や趣味の話とか。

【知識不要】将棋PVの良さを語る

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僕が将棋をはじめてから数年が経ったころ、ニコニコ生放送での映像中継が開始されました。ほどなくして人間対将棋ソフトの対抗戦「電王戦」が勃発。時代が変わるすごく贅沢な時期にファンになったといえます。

また、そんな盛り上がりを支えた要素の一つにPV(煽りV)があります。要するに、試合前に対局者の個性や背景をまとめた動画なんですが、これが音楽も相まってまたいいんですよね。それもそのはず。動画を作ったのはあの格闘技イベント・PRIDEのPVをつくっていた佐藤大輔さんなのです。

簡単な解説とともにおススメを紹介しますので、ぜひ見てみてくださいね。

 



 

◎王道対王道!ライバル関係

名人戦の歴史が400年をむかえる節目の年。覇権を奪い合ったのは将棋界の第一人者・羽生さんと、長年しのぎを削ってきたライバル・森内さんでした。同級生であり、お互いに永世名人(名人5期でなれる)有資格者。しかもたった2人で過去10年の名人位を独占してきたという、恐ろしいほどハイレベルな因縁があります。

煽りVはお互いへのインタビュー形式で進んでいきます。10代のころから奔放な将棋で、「相手の得意な形を迎え撃ちたい」とギラついていた羽生さん。対照的に30歳を超えるまでタイトルが取れず、「コンプレックスを持つ自分が嫌だった」と語った森内さん。攻め対守り。光と影。何もかも対照的だった2人が、地位を築いたいまお互いについて無邪気に語るすごく贅沢な映像です。

PRIDEファンからすれば正直「あれ、なんか見たことあるぞ」という音楽・構成ですが(笑)、やっぱりライバルは王道!燃えます。オススメです。

 

◎遅咲きの棋士が機械に挑む

第2回の電王戦では、意外な棋士たちに焦点が当たりました。第1回の電王戦は対抗戦ではなく、御年68歳の元名人(当時将棋連盟会長)である米長さんが負けという形だったので、第2回はなかなか参加表明する棋士がいなかったんですね。言わずもがな、「ソフトに負けた初の現役棋士と呼ばれるのが嫌だからです。

そこで果敢にも名乗りを上げたのが、佐藤慎一四段。藤井七段を見ればわかる通り、プロは活躍さえすれば年齢に関係なく段位があがりますから、長く四段でいる佐藤さんは、これまで決して目立つ存在ではなかった方です。苗字は佐藤さんだし、将棋界に佐藤って8人くらいいますし…正直僕もそこまで知らなかったです。

子供好きでロック好き。人間臭すぎる遅咲きの棋士が、動揺を知らない機械に立ち向かう物語。


◎破天荒な師匠、優等生の弟子

上でも少し名前のあげた元将棋連盟会長・米長さん。天才ゆえかとにかくアクが強すぎて、「公式プロフィールはダブルピース」「砂浜でヌードを披露」「女性遍歴を公言」などなど、女性の敵名珍エピソードに事欠かないお人柄です。そんな破天荒な性格だからこそ自分を犠牲に、ソフトとの対決というタブーに踏み込めたわけですが。

その米長さんが負けた時、ソフトの代理として師匠と対峙したのが弟子の中村太地さん。本PVの主役です。言動はいわゆる優等生タイプで、ニュース番組のキャスターを務めるなど華のある方ですが、追い込まれたときの粘り方や心臓の強さは師匠が乗り移ったかと思うほど。師弟関係の奥深さを感じさせます。

あの日、師匠の歴史的敗戦を間近で見た青年が、力をたくわえてタイトルに挑戦。相手は将棋界の主人公・羽生善治さんです。果たして新しい主人公が生まれるのか?静穏でさわやかなPV。

 

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以上です!
今回はとりあえず、わかりやすい図式のものを3つあげてみました。

羽生さんの言葉に「結果を出すだけならジャンケンでいい」というものがありますが、過程や物語を知ると勝負ごとは何倍も楽しくなるもの。将棋を知らない人でも楽しめるはずですので、ぜひステイホームの暇つぶしに見てみてくださいね。