僕も40年近く東京に暮らしてまして。その中でも最もよく使ってきた路線が中央線です。その名の通り、東京を東西に横断する背ボネ的な存在。特に人身事故の多さは悪名高く特徴的で、まさに日本の世相が反映される路線と言えます。
今回は、長年親しんだ路線のそれぞれの駅に対するイメージを各駅停車でご紹介したいと思います。
前提:僕は八王子出身で現在は新宿住み。一応すべての駅に降りたことがあります。
〇高尾
高尾山で有名なあの高尾ですが、山の最寄はここではなく京王線の『高尾山口』駅。無印の高尾のほうは、やはり「終点」というイメージが強いです。もっと分かりやすくいうと、寝過ごすと流れ着くとこ。八王子までは2駅あるので、ここまで寝過ごすと歩いて帰るのが超絶かったるいです。
ホームにたたずむ天狗のオブジェ。また飲みすぎたのかお前は!と厳しく叱ってくれます。
〇西八王子
知識ゼロで訪れたら用のない駅かもしれませんが、僕は親戚のおじちゃんおばちゃんが何人か住んでるのでそれなりに思い入れがあります。スーパー・アルプスは小さい頃の遊び場でした。
せいぜい図書館と…今はなき”100円ラーメン”のお店くらいかな。僕はその味を知る数少ない継承者ということになるんですが、味に関してはノーコメントとさせていただきます。
〇八王子
わが心のふるさと。レイ・チャールズでいうところのジョージアですね。
忌憚なく言えば「古い会社のホームページみたいな街」と言いますか、特設ページみたいな部分だけ取ってつけたように今っぽいけど、根底にある感覚が新しくない。そんな感じです。
駅前にライブスペースを作ったのは数少ない成功。ミスチルやら三浦大知やら、いい感じのアーティストが来てくれるようになりました。それまでは和田アキ子か演歌歌手か、といったところだったんですけれども。
🔸よければコチラもどうぞ
〇豊田
昔は自動車学校があって、僕もそこで免許を取りました。「女性経営者に罵声を浴びせて土下座させる」という民度の低い事件を起こしたので、ご存じの方もいるかも?今すぐ忘れてください。また、トヨタとは一切関係ありません。
街の特徴としては、なんかでかい。次の次の信号かー、と地図を見ながら歩いらゆうに500メートルくらいあったりして。よく言えばアメリカ的というか、区画を「ブロック」って呼びそうな感じ。
僕は家庭教師をしていた時に、この街に住む暴走族の特攻隊長を教えていたことがあります。写真撮ろうとすると、ギャルみたいに手を横にして目元ピースするんだよなあ。で終わったらビッグボーイいって。懐かしい。
〇日野
地味に見えて、若き新選組が剣の腕を磨いた所縁ある場所。ということで、祭りやらグッズやらでいろいろ押しています。
参考:http://makoto.shinsenhino.com/archives/place/050331215440.php
(日野市立「新選組のふるさと歴史館」)
日中、車で通ると「本当に人住んでるの?」ってくらいの雰囲気なんですけど、通勤時は人の乗り降りも結構あるし、あなどれない駅の一つです。駅のホームが狭くて街を見下ろす形なので開放感がある(酔ってるとき救われる)。
個人的には忌野清志郎とマーシー(クロマニヨンズ)を生んだ土地、というだけでリスペクトですね。僕が生まれて初めてバイトして3日でやめた街でもあります。
〇立川
西の雄。ルミネありイケアありで栄えています。
東から来る人の波はここで全てせき止められるので、八王子から見るとミキの昴生亜生の関係というか。弟がモテるのは嬉しいんだけどお兄ちゃん複雑、こっちにもバレンタインのチョコを!みたいな複雑な心理が働きます。
かくいう僕もバッティングセンター、ビリヤード、楽器屋、古着屋、ロフト、ラーメンスクエア、エロビデオ購入などなど訪問目的多し。
駅前に映画館もあります。死ぬほどタレ目の女の子とデートして、会った瞬間「ねむた~い」と言われた思い出あり(自然消滅)。
〇国立
くにたちえきです。こくりつ、という奴はモグリ。
日照権をめぐって紛争が起こるくらい意識が高いこの街で、僕は🌸青春時代🌸を過ごしました。もっとも女の子と歩いた経験はないし、大人になってからは行ってないのでゲーセンやカラオケくらいしか土地勘がありません。
駅からまっすぐ伸びる大学通りはドラマの撮影場所にもよく使われ、僕自身も松たか子さんや中山美穂さんの姿をお見かけしたことがあります。目ざとく盗撮して写真を50円くらいで売りさばく不届き物が現れるのはご愛敬。
たばこ好きのあなたはサンモークへ。ないものはない、のキャッチコピーでおなじみ。(ねーものはねーんだ、という意味じゃありません。)
お菓子好きのあなたはアントルメさんに行ってみてください。
〇西国分寺
武蔵野線への乗り換えポイント(中央線も武蔵野線もオレンジなのでとても分かりづらいです)。
南は府中競馬場、北は埼玉~千葉へ、と意外な方面へ行けます。意外に人降りる、意外に雰囲気の店もある。のに意外と栄えない。意外性の街。ゆるキャラのにしこくんも生足+テーマソングがボサノヴァ、とだいぶ意外です。
〇国分寺
西武線へ乗り継ぎが可能。つまり西武球場へ行くときに乗り換える駅、ということで子供心にワクワクした思い出があります。その頃は西武の全盛期だったので、素晴らしいシーンをたくさん見ましたね。秋山のバク宙、平沼にとびかかる清原、フェンスにぶつかる羽生田…誰もわからないとは思いますが。
あとは輪島の団子屋のイメージしかないよねえ〜。
このあたりから生活圏じゃなくなるので、情報量が激減すると思われます。ご了承ください。
武蔵小金井は免許更新のために数年に一度行きますが、それ以外はあまり用がなく…しいて言えば「武蔵小金井行き」のトリッキーな電車に乗ってしまって仕方なく降ろされたときに、飯食うかー、となるくらいでしょうか。
国立あたりからそうなんですが、再開発が盛んでどんどん住みやすい街になっているようです。
〇東小金井
『宝華』という中華屋さんが有名で、長らく油そばのイメージでした。油そば自体が昔はそれほどメジャーではなく、カルト的な食べ物だったので(名前も怖いし)、初めて行ったときはだいぶ緊張した思い出があります。
最近はヒガコプレイスというクリエイターの展示スペースができたりして、ちょっと文化のにおいを醸し出しています。『Only Free Paper』(フリーペーパー専門店)があったころはよく行きました。のどか。
〇武蔵境
バイトの面接で1度。ラーメンを食べに行くのに1度。あとは存じあげません。
〇三鷹
前半戦、最後の駅です。隣の吉祥寺を差し置いて中央特快(ポツポツ駅飛ばすやつ)が止まるので駅構内ではよく乗り換えるんですが、実際降りたのは数度。「三鷹の森ジブリ美術館」のおかげで民度高いイメージがありますね。
地元民じゃない身としては吉祥寺とセットというか。中道通りで雑貨見てぶらぶらしてたら「これほとんど三鷹なんじゃないの?」とか、井の頭自然文化園でゾウ見てぶらぶらしてたら「これもう三鷹なんじゃないの?」とか、混同してしまうことがありました。
あとはなんでしょう。蝶野正洋の出身地というくらいしか‥‥。
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前半戦は以上です!
またまた個人的記録というか、誰のためでもない話で申し訳ないんですが。後半は絶賛薄味になるものと思われます。乞うご期待!