眠ノ記

真面目にふざける雑記ブログ。黒歴史や趣味の話とか。

アラフォー、氷河期世代、オーダーメイド

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僕はそろそろ40歳を迎える。
我ながら、こんな軽くていいんだろうかと思う。その貫禄は動物でいえばペンギンレベル。僕が子供のころイメージしていた40歳は、カバみたいに重らかだったというのに。

さて、あらためて自分の世代を振り返ってみると、
まるで誰かにお膳立てされた道を歩かされてきたかのようだ。

 



だって、こんな感じ↓なのだから。
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~1980年生まれ世代の年表~

小学生(低):ファミコン流行(持ってりゃ友達)

小学生(高):ジャンプ黄金期(男の子の話題は共通)

中学生:プレステ登場、イチロー、K1…(音楽は出せばミリオン)

高校生:携帯が当たり前に(テレビはダウンタウンとんねるず

大学生:インターネットが爆発的普及(誰でもいつでも出会えるよ!)

社会人(営業):グーグルマップ&経路探索登場(外回りもらくらく)

ニート生活へ:ニコ動&ニコ生隆盛、将棋中継はじまる(ひまつぶしは永遠に)

社会復帰:電子決済、クラウドで身軽にビジネス(手ぶらで出勤)

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行くとこやること、ことごとく便利になるし。
大学に入ったら人気絶頂のアイドルも入ってくるし。(僕はバカ田大学の隣にある学校に5年通った)
2000年に20歳になるし。
経済のバブルがはじけた社会への失望と希望が混じりあった、エンタメのバブルがずーっと続いてた、そんな感じ。


なので、他の世代には悪いけど、僕たちの世代は世界の主人公なんじゃないか?と半ば勘違いしかけたくらいだ。
まあ、そんな軽はずみなナルシシズムはいつしか消え、いまや「氷河期世代」と呼ばれているわけだけれども。

 

氷河期の人間らしく冷静に考えてみると、自分たちなりにはいっちょ前に迷っていたつもりでも、結局は時代にいいようにやられていただけなんだろうと思う。ニーズを並べたらわかりやすく飛びついてくれるから、モノも売れたし、分かりやすい喜びがあった。

別にバカでもいい。悪いことじゃない。
僕より前の世代は「不便だったから人間味があった」とバカみたいに笑うだろうし、僕の次の世代は「生まれた時にYoutubeがあったんだぜ」とバカみたいにマウントを取るだろう。世代を愛するってそういうことだ。

 

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さて、人生の後半を迎えて、そんな黄金旅程にもいよいよ陰りが見え始めた。

たとえば本。
電子書籍の発展とともに、紙の本を作っていた編集者の僕のキャリアが傾いたのだ。いままでは楽しみや喜びだった技術の革新が、いよいよ牙をむいてきたというわけ。 

自分の好きなことが消えていく事態に直面したのだ。

これから年を重ねるごとに、僕は金儲けのための発展を嫌い、味だなんだと言い始めるだろう。人生の大通りから外れる人間を顕在化するのにこれほどわかりやすいサインもない。まあそうなっても上等だけど、ちょっとだけ、抵抗したいなという気持ちもある。

 

今自分がやっていることは、機械や何かに変わられるのか。

そんなありきたりなことを日々考えている。

 

紆余曲折を経て僕の今歩いている道は、決して日の当たる道じゃない。
業界が何年続くかわからないだろう。

まずは、基本指示待ちのアルバイトや派遣さんが切られて。
そのあと、僕に銃口が向けられる。

機械が発展していくこの先、たぶん求められるのは「自らエラーを起こせる人」だ。僕は今の会社に入ると、誰もしゃべらない部署の中でひとりだけ親しげに喋り、窮屈な尻すぼみ体制を壊していった。変なやり方だけど、長期ニートやいざこざを経て、いつのまにかこういうやり方を身に着けてしまったのだ。悪く言えば継ぎ接ぎ設計、よくいえばオーダーメイド。

 

昔は嫌われるのが嫌だったから、悩んだふりして時代に沿っていた。

ただ、昔は嫌われていただけの行動も、いまは面白いと言ってくれる人がいる。

僕は人生の後半を、オーダーメイドの厄介者でいたいと思う。